産業看護師の需要の変化

産業看護師の需要の変化

需要は徐々に高まっている

バブル崩壊以降、日本はストレス社会と言われるような時代に突入したことや、些細なことで裁判沙汰にする人の数が激増したことで、大手企業を中心に産業看護師を採用する会社が増加傾向にあるのですが、近年では特に産業看護師の需要が高まっている傾向にあります。しかし、需要が徐々に高まっているのに対して、産業看護師とし働くことを希望する人の数も増加しているため、倍率の高い求人が増えてきています。

 

需要が増せばその分就職しやすくなるのが一般的なのですが、産業看護師の場合には需要が高くても倍率が高いので、就職するのが現在でも困難だと言われているのです。バブルが崩壊してからしばらくはあまり産業看護師の需要が高まることはなかったのですが、2000年以降になってから徐々に需要が高くなってきたと言えるでしょう。

 

さらに企業内にも診療所を設ける企業も増加傾向にあるので、学校の保健室のように看護師が1人しか勤務していないということはなく、看護師数名と医師が勤務しているような企業も増えているのです。ただし、不景気な時代がずっと続いていることで、求人数自体が一気に増加するということはありません。

それでも倍率が高い産業看護師の求人

2000年以前は大手企業でも産業看護師がいないということはよくあったのですが、2000年以降は産業看護師の数も増え、募集数も少しずつ増えていきました。このように需要が高くなっても求人数が少なく、倍率が高くなっているのはなぜなのでしょうか。その理由は不景気で人数制限をする会社が多くなっているからです。

 

ようするに産業看護師の募集はしていても、事業所や工場に1人しか勤務していないことが多く、中には診療所を閉鎖して、医務室のみにしているような企業も存在しているのです。しかも不景気で倒産してしまうような企業もあり、企業の数自体が減っているというのも倍率が高くて求人数が増えない原因と言えるでしょう。特に2008年に起こったオイルショックが原因で、増加気味の産業看護師の求人も停滞してしまったのです。

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