外資系企業の医務室で働く産業看護師に必要な英語力はどのくらい?
外資系企業による産業看護師の求人・募集では、英語の能力が求められるという場合もあります。外資系企業には日本人のほか、多くの外国人が勤務しているため、すべての従業員に対処することができるよう、英会話力は欠かせないと言えるでしょう。
しかし産業看護師の求人・募集では、必ずしも高度な英会話力が求められているというわけではありません。医療通訳のようなハイレベルな技能が求められているわけではないため、あまりハードルを高くし過ぎる必要はないと言えます。外資系企業には英語が堪能な日本人や、日本語が堪能な外国人従業員も多く勤務しているため、緊急の際には助けてもらうこともできます。また試験ではないため、辞書を片手に会話するということも可能です。
基本的に産業看護師には看護師としての能力を重視するというところも多いため、簡単なコミュニケーションが取れる程度の英会話力があれば、問題はないと言えるでしょう。外資系企業によっては、求人・募集で、英語については不問としているところなどもあります。
外資系企業が求める産業看護師の英語力については、TOEIC300〜400前後というのが平均的となっているようです。企業によってはTOEIC750以上と、高いハードルを設けているところなどもあります。しかし高いハードルを設けている企業の多くは、治験コーディネーターなど専門的な業務を任せるといった傾向があるため、一般的な医務室に勤務する産業看護師の場合では、TOEIC300〜400前後で十分だと言えるでしょう。
たとえ英会話には不慣れであったとしても、少なくとも医療用語に関する英単語については、言えるようにしておくということが大事です。使用する英単語というのはある程度限られてくるため、仕事に慣れてさえ来れば、自然と口からも出てくるようになるでしょう。英語の上達には学習の積み重ねが大切となるため、常に向上心を持って、仕事にも勉強にも取り組むという姿勢が、もっとも重要となります。