産業看護師になるには
看護師という職種の中でも、一般企業で働く産業看護師(産業保健師)があります。産業看護師を目指したい!いつかは産業看護師になりたい!…この産業看護師には具体的にどうしたらなることができるのでしょうか。
「産業看護師は経験者のみ」は勘違い!?
産業看護師について調べると、日本産業衛生学会産業看護部会が設定している学会登録の産業看護師(産業保健師)について知ることができるのではないかと思います。
この学会登録というのは、産業看護師の資格というわけではなく、産業看護の実績を示すものであって、登録産業看護師にならければ企業で働けないわけではありません。
また、学会登録ための条件について詳しく見ていくとわかりますが、看護師免許を保有する場合でも、保健師免許を保有する場合でも、両方の規定条件に「産業看護師としての実務経験が2年以上ある者」という条件があります。
そのため、学会登録を目指すのであっても、産業看護師になるためには、まず産業看護師(産業保健師)の職種を募集している企業を見つけなければならないのです。
産業看護の経験がない人であっても、産業看護師にはなれます。採用してくれる企業を探すことが産業看護師になるために一番必要なことです。
【先輩看護師のコラム】
企業での看護師求人というのは、医療機関などの求人とは違い、目にすることも少ないのが現状です。ハローワークや地域の職業斡旋所での求人でも、なかなか出会えないという場合も多いでしょう。
まずは、働ける職場を探す努力からです。産業看護師(産業保健師)の需要も高まってきているとは思いますが、まだまだ求人自体が少なかったり、求人が出ても倍率が高いということもよく聞かれます。産業看護師になるにあたって、強みになる資格やスキルについても調べ積極的に行動し、求人があるときにはチャンスを掴めるよう、事前の準備や努力もしておくとよりいいですね。
そして、チャンスを掴み、就職できたことがゴールではありません。就職が無事決まったことは、産業看護師になるためのスタートラインです。医療機関で働く看護師とは、業務内容も責任や職場の雰囲気などもすべてにおいて異なってきます。その違いから、驚いたり、仕事を進めていく上で戸惑うこともたくさん出てくると思います。なぜ産業看護師をやりたいのか、目指すのか…自分の思いを振り返り、医療機関とは異なる一般企業という場で、看護師としてキラキラ輝きながら活躍できると素敵ですね。